一匹のサソリが川岸を歩いていました。
「向こう岸に渡れる場所」を探していたのです。
そこにカエルが現れました。
サソリはカエルに
「俺をおぶって向こう岸まで運んでくれないか?」
するとカエルは
「冗談だろう。お前は俺を刺すに決まっている」
サソリはこう言い返します。
「なんて理屈の通らない言い分だ! 君を刺したら俺まで死んでしまう」
カエルは納得しサソリを背負って皮を渡り始めました。
ところが川の真ん中で
「背中に鋭い痛み」を感じました。
「どうして刺した!お前も俺も死んでしまうのに」
カエルはサソリと沈みながら叫びました。
するとサソリは
「わかってはいるけどやめられない。 それが俺の性なんだ」
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