喧嘩(すてごろ) 黒川博行

本棚(88)

「サバキ」を生業とする二宮は、元同級で議員秘書の長原と再会。大阪府議員会議員補欠選挙での票集めを巡り暴力団組織・麒林会と揉め、事務所に火炎瓶が投げ込まれたと聞かされる。

「その筋」の人脈で抑えてほしいという依頼を二宮は四百万円で請け負うが、会には百人あまりの組員を抱える鳴友会が付いていた。

二蝶会を破門された桑原に話を持ち込むが、元イケイケ極道の桑原もかつてない窮地に立たされた・・・

感想

サバキとは、ヤクザを使ってヤクザを抑える対策。

ビルやマンション、自治体の再開発といった建設案件にはヤクザやフロント企業がまとわりつく。

そして、談合、入札妨害はもちろんのこと。あらゆる嫌がらせで工事を妨害する。

結果的に工期は遅れ、建設会社は多大な損失を被るため、暴力団対策は欠かせない。

ステゴロは素手の喧嘩(けんか)のこと

喧嘩 「疫病神」シリーズ (角川文庫)

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