天才クラシックギタリスト、蒔野聡史と、国際ジャーナリスト、小峰洋子。四十代という「人生の暗い森」を前に出会った二人の切なすぎる恋行方を軸に、芸術と生活、父と娘、グローバリズム、生と死などのテーマが重層的に描かれる。
目次
序
第1章 出会いの長い夜
第2章 静寂と喧噪
第3章 「ヴェニスに死す」症候群
第4章 再会
第5章 洋子の決断
第6章 消失点
第7章 愛という曲芸
第8章 真相
第9章 マチネの終わりに
「感想」
四十代という「人生の暗い森」。 二人が出会った当時、「人生の道半ばにして正道を踏み外し」つつある四十歳という年齢。 たった三度会っただけの人が、誰よりも深く愛した人だった。 異なる年齢に出会っていれば、また違う人生になったのだろうか。
メモした言葉 マチネの終わりにより