1,問題を解決するには
問題を解決するには、何をすればいいのでしょうか?
そもそも、「問題解決」とは何かについて調べてみた。
①現状を正確に理解し、
②問題の原因を見極め、
③効果的な解決策を考え出し(仮説を立て)、
④実行し検証する
2,問題を解決できないのは
どうして、問題解決できないのでしょう。
①どうせ無理だと諦めている
問題が発生した時点で無理と決めつけると、そこで考えることをやめてしまう。
アイディアが浮かんでも周りの目を気にしてしまい、何かと理由をつけて実行に移せない。
②原因分析で止まっている
原因分析能力が長けていても、行動しなければ問題は解決しません。
③すぐに行動に移してしまう
「考える暇があれば行動する」という考え方は、うまく行けばいいが、
うまく行かないときは、問題がもっと大きくなってしまいます。
十分な原因分析を行わずに思いついたアイディアは精度が低いため、
結果として解決までに時間や工程がかかってしまいます。
3,問題解決のプロセス
ステップ① 問題は何かを認識する
始めに、問題は何かを認識します。
なぜなら、「解決できない問題」の場合があるからです。
なぜなら、問題の認識が間違っていると、
この後のステップがすべてずれた方向に進んでいくからです。
・問題の種類は、以下の3通りです。
- すでに発生している問題
- 発生が予測される問題
- 目標を実現するための問題
ステップ② 原因を調査し分析する
・原因を調査する
結果が悪い原因はさまざまです。
・問題を要素分解する
原因がわからない問題や、複雑に要素が絡んだ問題などは、
関係すると考えられる要素を見つけ出し、体系化して整理。
「ロジックツリー」を用いると、それぞれの問題がわかりやすく可視化されます。
ステップ③ 解決策を考える
アクシデントとしての問題が発生しているものは「元の状態に戻す」こと、
発生が予測されるものは「未然に防ぐ」こと、
設定した目標は「達成する」の観点で考えます。
ポイントは、思いつく限りの解決策を満遍なく上げていくことです。
「ロジックツリー」を用いて、課題に対する構成要素を分解し、木の枝のように広げていきます。
それぞれの要素を深掘りすることで、原因やアイディアを可視化できます。
ステップ④ 情報を集めて解決策を深掘りする
情報を集めつつ、解決策を深掘りをしていきます。
ステップ⑤ 解決策を絞り込む
解決策を絞り込みます。
効果が見込めそうか、時間がかかり過ぎないか、
そもそも実行可能なのかどうか、などの観点から、優先順位をつけていきます。
ステップ⑥ 課題を設定する
解決策は課題としてToDoに落とし込まなければなりません。
ここを徹底していないと、計画が思うように進まなくなるのです。
解決策をToDoに落とし込むポイントは「期日を決める」と「定量化する」です。
ステップ⑦ 課題を実行する
ポイントはある程度の仮説が立った段階ですぐに実行に移すこと。
なぜなら時間が経過した場合、解決策を考え直す必要があるからです。
また実行の過程を記録することも忘れずに。この段階での解決策はあくまで仮説です。
なので問題が解決するまで、随時修正し続けていかなければなりません。
ステップ⑧ 結果を検証する
計画と実行結果を照らし合わせながら、進捗を確認します。
結果が想定より不十分であれば、新たな策を考えたり、方向修正していきます。
4,問題解決を成功に導くポイントは、以下の3つです。
①「コインの裏返し」を避ける
「コインの裏返し」とは、「問題に対して、ただ言葉をひっくり返しただけの解決策」
を意味するビジネス用語です。
②課題設定を確実に行う
問題解決の成功には行動よりも、その前段階の課題設定がもっとも重要です。
言い換えるなら、「具体的に何をするべきか」ということです。
・課題設定を確実に行うコツは、以下の4つです。
深堀りする
効果的な解決策を考えるためには、ロジックツリーの枝をどんどん広げるのがポイント。
そのために1つ1つの要素に対して「問いかけ」をしていきます。
問題を分解する
問題を分解するのは、まさにロジックツリーで行っていることです。
一見複雑に思える問題も、1つ1つに分解すると、簡単なことの塊であることが多いのです。
俯瞰して考える
問題が起きたときに、客観的に考えるのは難しいでしょう。
勉強法が悪いのか、使っている教材が合っていないのかというように、
視野が狭くなってしまいます。
経験を積む
どんどん経験を積んでいきましょう。
③「本当に解決すべきかどうか」を考える
「その問題は解決するべきなのか」をしっかりと考えることも重要です。
本質的な部分を見落としたまま、形式的な策を講じていては、
いつまでも本当の理想の状態にたどり着けません。
5,問題解決能力を鍛える方法を5つ紹介します。
①筋道を立てて考える習慣を身につける
筋道を立てて考えるコツは「So What?(だから何)」と「Why So?(それはなぜ)」
の問いを挟むことです。
②結論から話す
結論から話すことで「重要なポイントを的確に伝えること」と
「会話時間の短縮により相手にストレスなく聞いてもらうこと」が可能になります。
③シンプルに伝える
シンプルに伝えるとは、論理展開を短くすることです。
論理展開が長いと無理に理屈をこねているような印象を与えてしまいます。
④ファクトベースで話す
ファクトベースで話す際には一時情報(自ら得た情報)、定量データ(数字で説明できる情報)、
利害関係のない第三者情報を用いて、ロジックを組むとよいです。
⑤何事にも疑問を持つ
同じようなことを繰り返していると、思考が停止します。
「偶然」で解決しないで、疑問を持ちましょう。