できる人ほど、力を入れずにいろいろなことが回っていく習慣や環境を形作っている。
周りに勉強している人が多くて、普段からそういう人たちを目にしていると、自分も知らず知らず、「勉強しなきゃ」という気になるものだ。
結局、気の持ちよう次第でどんな仕事でもゲームのようにこなせるし、とんなゲームでもめんどくさくて嫌な作業になりうるのだ。
なかなか余裕を持ちにくいときには、僕は自分が宇宙人か未来人だと想像するようにしている。
人間の体は、自分に必要なものはおいしく楽しく感じるようにできているのだ。
よく分からないながらもずっと聴き続けていると、だんだん耳が慣れて来て、楽しみ方が分かってきたりする。
本などを読んで誰かの思考をトレースすることでもある程度はマネができる。
勉強という趣味のよいところは、一生楽しめて役に立つところだ。
「時間がどれくらい経ったか」「残り時間はどれくらいか」など、そういったことを直感的に把握するには、アナログ時計のほうが優れている。
「言語化する」というのは、人間の持っている最も偉大な問題解決能力だ。
勉強というのはデジタル情報とアナログ情報の間をひたすら往復する行為なのだ。
「何が問題か言葉にできたら、もう半分は解決したようなものだ」
少し時間を置いてから見ると、「説明不足だから、もう少し書き足そう」「ちょっと考えが隔たっていたかもしれない」と、客観的に調整をすることができる。
そうした言葉の意味の周辺の情報をたくさん知っていないと、その言葉を自由に使いこなすことはできない。
選択肢が多すぎて何でもできると、逆に何をしたらいいか分からなくなってしまう。
想像力や創造性というのは、限られたリソースの中で何とかやりくりしようとするときに生まれる。
自分が興味のあるものだけをずっと見聞きしているとだんだん世界が狭くなっていくものだし、興味の幅を広げるよい機会だと思って諦めよう。
自分にとってどんなにおもしろくなさそうな物事でも、それをおもしろがってやっている人間がたくさんいる。
それをおもしろがってやっている人を見ることで、その世界の空気をつかむことを目指そう。
正確すぎる記憶というのはあまり役に立たなくて、曖昧な記憶のほうが実用的なのだ。
復習というものは長時間やるよりも、短時間のものを何度も繰り返したほうが記憶に定着しやすい。
頭の中で新しい情報を消化して自分のものにするのにも、しばらく時間がかかる。
大量の文章を自分の中にインプットすると、それが自分の中で自分なりに整理されて、アウトプットの文章が出てくる。
情報というのは単独で存在するものではなく、関連する情報のネットワークの中で他と繋がりながら成立しているものだ。
子供の頃から自然に本を読む習慣をつけることができた人は得だ。
何か自分がおもしろいと思うことがあったらそれを掘り下げて、それに関連する文字の本を読むようにしてみるといいだろう。
自分と趣味や思想の合わない人間の言っていることでも、エッセンスだけ取り出すとそれなりに理があったりはするから勉強になる。
いろいろなものを見て、自分が何に反応するかを見ていると自分が見えてくる。
「どうすれば他人に伝わる説明になるか」を考えていると、自然に頭の中が整理されていく。
ちょっとした要点や要素だけでも書き残しておけば、その断片をフックとしていろいろと思い出すことができる。
他人に何かを教えると自分自身の理解も深まる
人の話を聞くよりも自分の話を聞いてもらいたいと思っているので、この世界ではいつも話の聞き役が不足している。
いいアイデアが出るまで、たくさんのアイデアを出して、何度も何度も作り直して、ようやくできあがったものだ。
誰も「無」から何かを作り出すことは出来なくて、すべてのものはそれ以前の何かの影響の集合体だ。
いいアイデアというのは、一生懸命何かをやっているときではなく、いったん考えるのをやめて休んでいるときに、フッと出てくるものだ。
どうしたら解決できるか分からないような悩み事も、1回寝てから考え直してみると、意外とあっさり突破口が見えたりする。
何かが上手になるには、結局何度も練習を繰り返すしかない。
天才を呼ばれるような人は、大体ものすごくアウトプットの量が多くて、その中では駄作もたくさん作っている。
実際は行動を起こすとそのあとからやる気がわいてくる。
お金を使うと「元を取るために何かしなきゃ」という気持ちがわいてくる。
どうしてもやる気がしないのは、自分は本当は「それをやらなくていい」と思っているからではないだろうか。
スケジュールが遅れがちな人は、自分がもっとも調子がよくて、何のトラブルも起こらない状態を基準にしてスケジュールを組んでしまっているのだ。
スケジュールを守るために一番大切なのは、仕事をすごいスピードでこなす能力ではなくて、見栄を張らずに自分のありのままのダメさを認められる心の強さなのだ。
やりたくない度合いがまだマシな部分から始めて、やりたくない度合いが大きい部分は後回しにすればいい。
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