「後回し」にしない技術より

名言ノート(72)

 「切実に願い、生き生きとイメージしさえすれば、夢がかなう」といったプラスの自己暗示は、実際には思ったより効果がなく、目標を達成するうえでかえって邪魔になることもある

 実行力に優れた人たちは、楽観的な思考と悲観的な考えを同時に持つことが出来る

 望むものを手に入れたければ、すでにそれを持っている人たちの習慣を研究して、それをまねるのが一番の方法なのだ

 実際に問題なのは、問題そのものよりも、自分の問題が何かをしっかり把握できないでいることなのだ

 成功する人は、解決すべき問題が何かを正確に知るために十分な時間をかけるが、失敗する人は、問題を正確に把握するより前に、むやみに解決しようとしてあくせくする

 目標の達成を基準にして逆方向から現在の状況を見れば、選択の幅はずっと狭まる

 成功するのは簡単だ。未来から逆算して、現在の行動を選択する習慣を持ちさえすればいいのだから
逆算スケジューリングはキャリア管理やビジネスだけでなく、健康管理や人間関係など、人生のあらゆる分野で活用することができる

 実行に移したことを途中であきらめたり、人間関係やビジネスでトラブルが起こったりするのも、その大部分は突発的な事態に備えていなかったことに原因がある

 怖がりだからこそ、実行中の仕事で想像しうる最悪の状況を予想し、これに対する代替案を準備する

 人は言葉や文章で自分の考えを公開すると、その考えを最後まで守ろうとする傾向がある

 何かを成し遂げたければ、漠然と「やってみよう」という考えでは駄目だ。「なぜ、やらなくてはならないのか」、その切実な理由を探さなくてはならない

 何かを望みながらもうまく実行出来ないでいる人たちには、数千通りの「実行できない理由」がある。だが、彼らに必要なことは、「それを実行すべきただひとつの切実な理由」だ

 もっとも実践に適した日は「今日」であり、もっとも実行に適した時間は「いま」である

 「しようかどうしようか」と迷うときが、やってみるベストタイミングだ。「行こうか行くまいか」と迷うときが、行ってみるベストタイミングだ

 少数の成功者たちは違う。彼らはいくら難しいことでも、その中から簡単にできる小さなことを探し出す

 どんなことでも長く続けてこそ成果が生まれる。長続きを望むなら、最初からあまり欲張ってはならない。運動を長続きさせたければ、目標をあまり高く設定せず、決心を少しでも実行したら目標達成とみなすのがよい

 時間がないから成果を上げられないのではなく、時間がありすぎるから成果を出せないことの方がずっと多い

 どんな状況であれ、すべてのことを全部やれる時間はない。だが、どんな場合でも、必ずやるべきことをやる時間はある

 失敗とは、仮説が間違っていたという事実を教えてくれ、新しい仮説が必要だということを悟らせてくれる、もうひとつの成功体験だ

 一番やりたくない仕事、一番恐れている仕事のほとんどは、あなたが絶対にやらなくてはならないことだ。人生の幸福と不幸、成功・失敗は、そのような仕事を進んでやれるかどうかにかかっている。その際にもっとも助けになるのが、まさに実験精神だ

 他人の助けなくして、どんな人でも豊かな人生を送ることはできない。望むものを手に入れられなかったとすれば、それは他人の助けをうまく得られなかったという意味だ。また、他人の助けを得られな かったのは、助けをうまく求められなかったという意味だ

 どんな問題であれ、それを解決できるもっとも効果的な方法は、自分より先に問題を解決した人を探して、その人に助けを乞うことだ

 一日中忙しく過ごしているのに、仕事は減らず、ストレスばかりが溜まるようなら、自分が時間をどう使っているのか点検してみよう。重要なことに集中している時間をノートに書き出すのだ。時間管理の内訳を1週間でもきちんと記録すれば、その原因を見つけ出すことが出来る

 人間は本当に重要だけれどもやりたくない仕事(頭を使わなくてはならない仕事)があるとき、単純な仕事(頭をあまり使わなくてもいい仕事)をすることで、ストレスから逃げようとする傾向がある

 失敗する者は常に、将来は苦痛の種になるかも知れないが当面は楽しい仕事に一生懸命になり、成功する者は、将来的に大きな満足を与えてくれるが現在は苦痛な仕事。つまり、失敗する者が嫌う仕事を先にする

 「わたしはこんな人間だ」と自らを規定すれば、本当にそんな人間のように行動する。そうして結果的にそんな人間になる

 ある人があなたとどう接するかは、あなたが実際にどんな人間かということよりも、その人があなたをどう規定しているかに全面的にかかっている。同様に、あなたの態度や行動も、あなたがあなた自身をどう規定しているかによって決まる

 他人があなたに対してどんな接し方をしようが、その責任の一部は明らかにあなた自身にある。だから、他人から今とは違う扱いを受けたければ、自分がまず変わらなくてはならない

 「何を選択し何を放棄するかをはっきり決めて、自分の選択に責任を負うのだと考えれば、意外に簡単に人の頼みを断ることができる。断れないのは、自分の決定に責任を負いたくないからがという場合が多い」

 あなた自身をコントロールしたければ、あなたをコントロールしている刺激の力を認識し、まず状況をコントロールしなければならない。もしあなたが状況をコントロールできなければ、状況があなたをコントロールするだろう

 長い目で見ればいくら重要なことであっても、当面苦痛を伴うことなら何としても避けたいのが人情だ。いくらやめなければと思っていても、その瞬間は快感を得ることに心惑わされるのも人情だ。だから本当にやるべきことがあれば、自分を檻に閉じ込め、苦痛に甘んじても実行せねばならない

 重要でないことに大切なエネルギーを注ぐのはやめよう。意味のないことに利用価値の高い時間を使うほど愚かなことはない

 望むものを手に入れたければ、望まないこと、避けたいことについてではなく、望むものとそれを手に入れる方法について考える時間をもっと増やさなければならない

 諦めずに努力を続ければ、必ずいつかは相手の態度が変わる瞬間、つまり臨界点に到達するときが必ず来ると考える

 まず、あらゆる可能性を試したと思っても、まだ可能性は残っている。そして、表向きには目に見える変化がないにしても、内側では少しずつ変化が起こっている。さらにチャレンジし続ければ、「この状態」から「あの状態」に突然変わる瞬間、すなわち臨界点がやってくる

 誰かを助け、他人に教えるとき、自分自身に驚くべき変化が起こる。他人を助けながら、助けをもらい、誰かに教えながら、より多くのことを学ぶのだ

 他人に助言できるということは、すでに自分の中に立派な解決策があることを意味する

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