FFS理論とは
FFS理論(開発者:小林恵智博士)は、ストレス理論をベースに研究されたものです。人によってストレッサー(ストレスになる刺激)は違います。
例えば、同じ広さの部屋にいても、「広々として心地良い」と感じる人もいれば、「広すぎて不安」とストレスに感じる人もいます。
つまり、環境や刺激に対する感じ方や捉え方は人それぞれ違います。その感じ方や捉え方の特性を5つの因子として軽量化したものが、FFS理論です。
各因子の特徴を知ろう
A Factor
凝縮性因子
「固定・強化させようとする力の源泉となる因子」
凝縮性は、文字どおり自らの考えを固めようとする力。こだわりが強く、自分の中で明確な価値規範を持っています。
他人に流されずブレない一方で、自分の価値観に合わないものはなかなか受け容れない頑固な一面もあります。日本人にはかなり少ないタイプです。
B Factor
受容性因子
「外部を受け容れようとする力の源泉となる因子」
受容性は、無条件に受け容れる力です。優しくて面倒見が良く、柔軟性があるのが特徴です。
無理難題も聞いてくれるので、経験値が高いと頼もしい存在ですが、経験値が少ない場合、周りの要望を全部受け容れてしまい、キャパオーバーになることもあります。
C Factor
弁別性因子
「相反する二律にはっきりと分けようとする力の源泉となる因子」
弁別性は、白黒はっきりさせる力です。合理的で計算的であることも特徴です。ドライで、常にどうすれば合理的なのかを考えて行動します。
物事を都合よく割り切ることができる一方で、感情があまり介入しないため機械的で冷たく見られることもあります。
D Factor
拡散性因子
「飛び散っていこうとする力の源泉となる因子」
拡散性は、飛び出していこうとする力です。活発で行動力があります。
直情的で、面白いことなら周囲を気にせずどんどん取り組むので、「挑戦的だ」と評価される一方、飽きっぽいため周りを振り回すタイプでもあります。
E Factor
保全性因子
「維持するために工夫改善していく力の源泉となる因子」
保全性は、維持しながら積み上げる力です。プランを立て、工夫しながらコツコツと進めていくのが得意です。組織を作るのがうまく、周りと協調しながら動くことができます。
慎重で安全第一なため、なかなか行動することができないときもあります。