心理学の本 ~ コンピューターとともに生まれた認知心理学

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「知ること」のしくみ

 認知心理学では、物事を認知する心のしくみを情報処理システムととらえ、以下のように考えた。

①入力

 [コンピュータ]
  情報を入力。

 [認知心理学]
  見た、聞いた、触った、嗅いだ、味わったなどの感覚情報を心に入力する。

②保存

 [コンピュータ]
  ハードディスクに記録する。

 [認知心理学]
  人はコンピュータより広範囲な情報に対し、複雑な情報処理を行い、認知する。

③検索(出力)

 [コンピュータ]
  必要時に検索し、ファイルやプログラムを開く。

 [認知心理学]
  心は受け取った感覚・情報を判断し、外界に向けて意思決定したり、反応したりする。

 コンピュータの誕生に影響を受けた認知心理学は、その情報処理のしくみをモデルとして人間の心にも当てはめ、理解しようとした。

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