文章力の基本 阿部紘久

本棚(88)

第1章 短く書く

 句点(。)を打って文章を短く言い切る勇気を持つ。

 一度にたくさんの情報を運ぼうとしない。何回かに分けて運ぶ。あるいは、一部を運ぶのをあきらめる。

 文章の幹 ~ 誰(何)がどうしたのか ~ を、まず明確に示す。

第2章 自然な正しい表現で書く

 文の前半と後半をかみ合わせる。

 宙に浮いた言葉は書かない。適切な述語で受ける。

 文の幹の形(主語+述語)をシンプルにする。

 論理的に首尾一貫させる。因果関係を正しくつかむ。

 「てにをは」(助詞)を、正しく使う。

 確立した言語習慣に従う。

 本来の意味を考えて、言葉を探す。

 「する」「させる」、「なる」「する」を正しく使い分ける。

 列挙するときは、品詞をそろえる。

 最近の話し言葉の影響を避ける。

第3章 言いたいことを明確にする

 異なる概念(コンセプト)は、混ぜて書かない。

 いくつかの概念に分けて書くときは、それぞれの違いをはっきりさせる。

 概念のくくり方が極端に大き過ぎたり、小さ過ぎたりしないようにする。

 文の幹の形(主語+述語)をシンプルにする。

 婉曲的に、曖昧に、漠然と考えない。

 骨子を組み立て、段落に分ける。

 同じ話はまとめて書く。

 基本は古い話から、時系列に書く。

第4章 分かりやすく書く

 主役(主題)は、早く登場させる。

 修飾語は、被修飾語の直前に置く。

 指示代名詞は、直前の言葉を指すようにする。

 読点を、意味の切れ目に打つ。

 省略された主語は変えない。

 ぼやかして書かない。

 明確な「つなぎ語」を使う。曖昧接続を避ける。

 何でも「ことで」でつながない。

 箇条書きを活用する。

 話は1つずつすませる。

 話の大前提となるキーワードを抜かさない。

第5章 簡潔に書く

 いきなり核心に入る。

 削れる言葉は、徹底的に削る。

 同じ言葉、同じ意味の言葉を重複して書かない。

 簡潔な表現を選ぶ。

 「基本的に」などの、意味のない言葉は書かない。

 「これから説明します」「理由としては」なども省く。

 「という」を削る。

 余分なつなぎ語を削る。

 余計な結びも書かない。

第6章 共感を呼ぶように書く

 書き手と読み手が映像(イメージ)を共有できれば、読み手はそこに感情移入して、共感を覚えやい。

 具体的なエピソードから入る。

 感動を押しつけず、読み手自身に感じてもらう。

 なるべく事実に語らせて、そこに解説を加え過ぎない。

 強調する言葉は、控えめに使う。

 持って回った表現、疑った表現は避ける。

 自分のことを立派に書き過ぎない。事実に淡々と語らせる。

 読み手をあまり待たせない。

 読み手に謎をかけたまま終わらない。

 読み手の期待を裏切らない。

 読み手の心の中に、壁をつくらせない。

第7章 表記とレイアウトにも心を配る

 句点は、文末のみに打つ。

 セリフや考えを「 」でくくる。

 カッコを閉じる前の句点は、省略する。

 カッコとカッコの間の句点は、省略する。

 漢字本来の意味から離れた言葉は、仮名で書く。

 横書きでも、漢数字を使う言葉がある。

 行間を適切にあける。

 周囲のスペースをゆったり取る。

 段落後のスペースや、1行スペースを活かす。

 ムダな言葉のみならず、記号、罫線、アンダーラインも少なくする。

  文章力の基本

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