爪と目 藤野可織

あるとき、母が死んだ。

そして父は、あなたに再婚を申し出た。

あなたはコンタクトレンズで目に傷をつくり訪れた眼科で父と出会ったのだ。

わたしはあなたの目をこじあけて――三歳児の「わたし」が、父、喪った母、父の再婚相手をとりまく不穏な関係を語る。

母はなぜ死に、継母はどういった運命を辿るのか。

感想

登場人物は、3人だけ、「あなた」「わたし」「父」

父の不倫相手であるあなたに、わたしは、実母が死んだ「ベランダ」に閉じ込められてしまう。

わたしは、あなたの目に、歯で削り取った爪を入れるのだった。

久しぶりに読み返してみた、「あなた」と語りかけてくるようで、ドキッとした。最初に読んだ時の気持ちがよみがえった。

  爪と目(新潮文庫)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする