自動車のエミッションとは

自動車ノート(26)

エミッション(排気ガス)

 エミッションとは、熱などの放射、放出されるものといった意味があり、自動車の排気ガスや煙突からの煤煙などを指していう言葉。そのほか、燃料蒸発ガスやブローバイガスなども含まれる。

自動車排気ガス

 排気ガスは、ガソリン・軽油などの燃料がエンジンで燃焼したり、さまざまな化学反応を起こしたりしたことで生ずる気体で、大気中に放出されるものを指す。

排気ガスの成分

  • 一酸化炭素 (CO)
  • 炭化水素 (HC)
  • 窒素酸化物 (NOx)
  • 粒子状物質 (PM)
  • 二酸化炭素 (CO2)

 CO, HC, NOx の抑制方法は自動車用エンジンの場合、全ての排出量を抑えるには3つが比較的低いレベルに収まる空燃比(およそ14.7)で燃焼させ、三元触媒で処理を行うなどの方法がある。

三元触媒

 三元触媒は自動車の排ガス中に含まれる有害物質である炭化水素 (HC) 、一酸化炭素 (CO) 、窒素酸化物(NOx)をプラチナ、パラジウム、ロジウムを使用した触媒装置により同時に除去する。炭化水素を水と二酸化炭素に酸化し、一酸化炭素は二酸化炭素に酸化する[1]。窒素酸化物は窒素に還元する。

燃料蒸発ガス(EVAP)

 燃料蒸発ガスとは、燃料タンクをはじめとする燃料系より蒸発・放出される蒸気をいう。このガスは毒性を持つ炭化水素を含有することから、蒸気を吸着するための汚染防止装置(チャコールキャニスターなど)の取り付け義務を多くの国で施行している。

ブローバイガス

 ブローバイガスとは、エンジンにおける膨張行程と圧縮行程の過程で、シリンダーとピストンの間隙よりクランクケースへと抜けるガスのことである。エンジンオイルの劣化やエンジン内部の錆付きを誘発させてしまうため外部へと排出をされていたが、大気汚染の問題があるため吸気系へと戻された。

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