子供を育てるのか、子供は育つのか、の話
私には、離婚した妻との間に、子供がいる。
子供は、妻が引き取りったのだが、「携帯電話を持たせてあげてくれ」と、子供の母親に頼まれた。
あり得ない額の請求が来たことは、解決しないまま、
「子供が、Youtubeばかり見ていて、少しも勉強しない」
との連絡があった。
「携帯を見ない、見せない様にしたい」とのこと。
一緒に住んでる人が、出来ないのだから、
別居している私に、どうしろと言うのだろうか。
不思議に思っていたが、「私には、携帯を没収することしか出来ない」と思った。
と同時に、「没収は、あり得ないだろう」とも思った。
結婚している頃の私なら、妻の意見を真に受けて、子供の携帯電話を没収していただろう。
しかし、今の私は違う。
子供がYoutubeを見るのが、悪いのではなく、勉強をしないことが悪いのだ。
おそらく、家に居るあいだ、しかも、母親の目が届く時間帯、
(母親は、働いているので、ごく限られた時間だけ)携帯を見ているのだ。
自論だが、学校の授業を聞いていれば、そこそこの成績は取れる。
成りたいことでもあるのなら、勝手に勉強をするだろう。
おそらく、自分の子供の頃と違い、情報が溢れている。
何にでも成れるから、何に成るかを、迷うのだろう。
Youtubeなら、自分が興味を持ったことなのだから、決してムダな時間ではないと思う。
親としての自分を見てみよう。
職場では、マジメに働いているのだろう。
疲れて家に帰ると、酒を飲んだり、愚痴を言ったり、してるのだろう。
子供は親の、酒を飲んで、愚痴を言っているところしか、見ていない。
そんな親から、「勉強しなさい」と言われても、聞いてくれるだろうか。
そう、子供を育てるのか、子供は育つのか、の話だ。