長生きするということは、老いるということ

やぎさんのお悩み相談メモ(50)

親には長生きしてもらいたいのか?

たまに、実家の両親の様子を見に行くと、

毎日、何をするでもなく、ただただ生きている。

親父の姿を見ていると、何が楽しいんだろうと、思う。

アパートに帰って、

かたや、隣の家を覗くと、庭でバーベキューをしている。

しかし、「見習いたいものだ」とは思わない。

親父とは、何年も話をしていない。

ふと、考えた。

なんで私は、親父が嫌いなのか?

子供の頃は、家族でバーベキューをしたではないか!

でも、記憶にあるのは、「バーベキューをやろう」と企画をするのは、親父だが、準備は、しない。

バーベキュー用の鉄板と、蒔は用意するのだが、それだけだ。

また、私が子供の頃は、よく説教をされていたのだが、

小学校の高学年になるころには、毎日のように怒っているようだった。

昔の武勇伝ばかり話し、

最後は、自分の仕事の愚痴を言っている。

何回も、同じ話をして、新しい話はしない。

子供心に、「知性が感じられないな」と思った。

同じ話しを繰り返すのは。

バーベキューの時も、そうだし、

何処かに出掛けて、帰って来た時も、そうだった。

テレビをよく見ている割には、テレビの話題も、取り上げない。

ラジオで、こんな言葉を聴いた。

学ぼうとしない者は牛の様に老い、

肉は増えるが、知恵はまったく増えない。

老いに対する不安はあれど、

毎日の限りある時間をムダにしないこと。

なるほど、

親父の場合は、知恵は増えないが、肉も増えていない様だ。

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