お米農家のお米のこと

やぎさんのお悩み相談メモ(41)

実家では、お米を作っている。

田んぼがあり、本格的な農家ではなく、いわゆる兼業農家だ。

自分の家で食べる分を作っている程度で、多少は農協に卸しているみたいだが、

コストを払うくらいで、利益は無いらしい。

先日、会社で「自炊をしているか」の話題になり、

まったく自炊をしない、自炊しない派の私は、

自炊する派に向けて、ご飯だけ炊く派になることにした。

  自炊してません

実家から、お米を貰って来て、「レンジで一膳炊き」で、米を炊くも、

時間が掛かり、「レトルトのご飯」に、逃げていた。

当初の目的を見失い、自炊しない派に戻ってしまったが、

実家のご飯を冷凍してもらい、それをレンジでチンする作戦に変わった。

冷凍のご飯を温めて食べると、「おいしくない」ことに気づく、

まあ、実家で余ったご飯を冷凍しているのだから、その通りだろう。

スパーマーケットで、レトルトご飯を食べ比べてみる。

ご飯のおかずを買いに行くと、レトルトご飯も買ってくる。

レトルトのご飯も、いろいろと種類があるので、食べ比べてみることにした。

お米の食べ比べをしてみたら。

子供の頃から、実家で作った米しか食べてないので、驚いた。

実家のご飯が、一番、おいしくないのだ。

もしかすると、炊飯器の性能差もあるだろう。

同じ土俵での比較は、出来てないと思われるのだが。

私は、子供心に洗脳されていた。

ふと、子供の頃に親父が言っていた、「自分で作った米は、おいしいんだぞ」という言葉を思い出す。

正直、実家の米は美味しいと感じたことはなく、

コンビニでお弁当を買って食べると、なんとなく、お米が美味しいと感じていたのは、

気のせいでは無かったのだ。

レトルトのカレーを作ってみた。

お気に入りのレトルトカレーと、食べ比べたレトルトご飯の組み合わせ。

これは、最強だと思いながら、食べてみると。

「くそまずい」

ご飯だけでも、甘味があって美味しいので、カレーの味と喧嘩しているのだ。

「これなら、実家のご飯の方がマシだ」

美味しいものは、飽きてしまう。

普段から、美味しくないもの食べていれば、何でもないものが美味しく感じる。

普段から、いいものを食べていれば、美味しいものも、美味しく感じにくい。

ギャップが多ければいいのか。

良い方に向かうギャップは、いいと思うが、悪い方に向かうギャップは辛い。

美味しいものは、普通になり、不味いものは、ダメ。

普通がいいのだろうか。

飽きずに食べられる。

そう、微差が分かればいいのかもしれない。

お米農家のお米は、普通のお米。

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