株を買う。 現物取引と信用取引の違い

疑問に思ったこと(102)

株を買うときに出てくる、「現物取引と信用取引の違い」とは?

信用取引とは

 信用取引とは、証券会社からお金や株式を借りて行う取引のことです。

 現物取引と比べると、主に以下の点が異なります。

1.保有株や預かり金の約3倍までのお取引が可能です

 現物取引では、預かり金の範囲内での取引となりますが、

 信用取引では、保有株と預かり金の総額(保証金)の約3倍までの取引が可能となります。

2,値上がりだけでなく、値下がりのときも利益をねらえる取引方法があります

 値上がり予想で「信用買い」

 「信用買い」つまり、お金を借りて株式を買います。

 値上がりしたところで売って、借りているお金を諸経費とともに返します。

 これを「売り返済」といいます。

  差額が利益となり、手元に残ります。

  利益=(1,300円-1,000円)×100株-諸経費=30,000円-諸経費

  ※「売り返済」以外に、売却せずに現物株を引き取る「現引き」という方法もあります。

値下がり予想で「信用売り」

 「信用売り」つまり、株式を借りて売ります。

 売った株式が値下がったところで買い戻して、借りた株式を諸経費とともに返します。

 これを「買い返済」といいます。

  買い戻すときの金額は売ったときよりも安くなり、この差額が利益となり、手元に残ります。

  利益=(1,300円-1,000円)×100株-諸経費=30,000円-諸経費

  ※「買い返済」以外に、保有している同一銘柄を渡す「現渡し」という方法もあります。

3,株式委託手数料はかかりませんが、諸費用として金利・貸株料・品貸料(逆日歩)・信用管理費等がかかります

 金利・貸株料

 お金や株式を借りることになるので、返済するときに、借りている期間に応じた金利(株式を借りる場合は貸株料)がかかります。

 また、金利・貸株料のほかに「品貸料(逆日歩)」「名義書換料」「信用管理費」等が必要です。

現引き・現渡し

現引きとは

 現引きとは、信用買いの返済方法のひとつで、“現物を引き取る”という意味です。

 信用買いの通常の返済方法は、信用買いした株式を売って借りたお金を返す「売り返済」ですが、「現引き」は、株式を売らずに借りたお金を返して、株式を引き取る方法です。

 現物として引き取った株式は保有資産になります。

現渡しとは

 現渡しとは、信用売りの返済方法のひとつで、“現物を渡す”という意味です。

 証券会社から借りた株式を信用売りしたあと、同じ株式を買い戻して返済する「買い返済」ではなく、保有している同じ株式を保有資産の中から返すことになります。

 信用売りした株式と同じ株式を、信用売りをした株数以上保有している場合にのみ可能な返済方法です。

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