正直言って、衝撃を受けました。
家の中にキーを置いているのに、自動車が盗まれてしまうなんて!
最近の自動車盗難方法として行われているのが、
「リレーアタック」という手口です。
これは、鍵を差し込まずにドアロックを解除し、
エンジンを始動させることができるスマートキーのしくみの「盲点」を突いたものです。
ひと昔前の自動車盗難といえば
車を盗むには、
1,ドアのロックを解錠して侵入する
2,エンジンを始動させ、走行できるようにする
ことが必要です。
1,窓ガラスを割ったり、ドアロックをピッキングで解除したりして、自動車に侵入し、
2,ステアリングについている始動用のキーシリンダーを外して配線を直結させ、
エンジンを始動させるなどの手法でした。
「イモビライザー」システムによる盗難防止対策
自動車の盗難対策の「イモビライザー」というシステムが組み込まれるようになりました。
従来は、エンジンキーの複雑な凹凸の組み合わせで正しい鍵かどうか判断していたのですが、
キーにトランスポンダと呼ばれる固有の電波発信器を埋め込むことで、
自動車側の受信器がその信号を受け、
IDが一致したときにだけエンジンを始動させるというしくみを付加したのです。
しかし、イモビライザーに使われているIDを無効化して、
エンジンを始動させてしまう「イモビカッター」という機器の出現により、
イモビライザーが破られ、車が盗まれる事態が起こるようになりました。
スマートキーの「電波」が盗まれる?
最近の自動車には、キーシリンダーに差し込む形状のエンジンキーから進化して、
タグ状のキーを持った運転者がドアハンドルを引くと自動的にドアが解錠され、
ブレーキペダルを踏んでスタートボタンを押すとエンジンがかかる「スマートキー」が普及しています。
運転者はキーを服のポケットから出す必要がありません。
スマートキーは、電波を微弱にして、届く距離を1.5m程度に短くしているため、
自動車の近くに行かないと、自動車のコンピュータは「運転者がいる」と判断しません。
なので、スマートキーを持った運転者がいないと、エンジンを始動することが出来ません。
数人のチームで電波を中継
ところが、そのシステムを逆手にとって悪用したのが「リレーアタック」です。
犯人は数人のグループを組んでいます。
たとえば一戸建て住宅の玄関に駐車場がある場合、
住居に近づいてスマートキーからの信号を受信、
それをブースターと呼ばれる機器で増幅して電波を強くし、
車の近くにいる人物が解錠、
スタートボタンを押してエンジンを起動させ、盗んでしまうのです。
あるいは、車を離れた運転者を尾行して電波を傍受することもあるようです。
リレーアタック対策
自宅の玄関近くなど、外に電波が漏れやすいところにスマートキーを置かないようにし、
ふたのできる金属性の缶などに入れると、電波を遮ることができます。
また、カー用品店やネットショップで、電波遮断ポーチ、キーケースなどを購入しましょう。
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