大学入試ってどうすればいいの?

疑問に思ったこと(102)

大学入試を経験していない親(私を含む)って多いのかな。 センター試験を受ければいいって感じじゃないよね?

1、大学入試の種類

 大きく分けて「一般入試」、「推薦入試」、「AO入試」の3つです。

①一般入試

 一般入試は、“学力一発勝負”の受験方法です。

 この一般入試の方法は国公立大と私立大で大きく異なっています。

②推薦入試

 推薦入試・AO入試は、一般入試より前に行われる“人柄重視”の受験方法です。

 主に高校の評定などの書類審査や面接、小論文によって、受験生を総合的に評価する選抜方法になります。

③AO入試

 AO入試は、、AOとはアドミッションズ・オフィスの略称で、出願者の人物像を学校側の求める学生像と照らし合わせて合否を決める入試方法です。

 つまり、「大学が求めている学生」が選抜されるのがAO入試です。

2、国公立の入試制度

 国公立大学では、独立行政法人大学入試センターが作成する試験問題を解く、「センター試験」という一次試験を受験します。

 国公立大を志願する受験生“全員”が、1月に同じ試験問題を解くのです。

 センター試験は国公立大受験者には必須の試験です。出願は9月の下旬から10月の上旬になっています。

 センター試験の出願は多くは高校でまとめて行われるので、先生方の支持に従って願書を提出しましょう。

 センター試験の自己採点による得点率で、最終的に二次試験を受ける大学を決めることになります。

 センターの翌日に自己採点をして得点率を出し、そのパーセンテージを志望校のボーダーラインと照らし合わせて受験するかを判断するのです。

 よって、センター試験は大学受験の第一関門として重要なものとなっているのです。

①国立の受験方法

 一般入試の受験方法ですが、基本的には各大学に、センター試験後から2月の上旬に出願をします。

 国立大学は二次試験の日程が統一されているので、1つの大学しか受験することができません。

 第一志望校は前期日程で受験し、第二志望校(または同大学の別学部)を後期日程で受験するというのが一番オーソドックスな受験方法です。

 ただし、前期日程で合格し入学手続きをすると、中期日程(一部の公立)、後期日程を受験しても合格できない仕組みになっています。

②公立の受験方法

 国公立大の一般入試は、原則として前期日程と後期日程の2つに分けて行われていますが、公立大の中には、「公立大学中期日程」や「別日程」と言った独自日程で入試を実施する大学もあります。

 そのため、前期・後期日程と併願して受験することができます。

 よって、国公立大学は“最大で3回の受験チャンス”があることになります。

③国公立の推薦入試

 国公立大の9割は推薦入試を実施しています。 ただし、センター試験を課す国公立大がほとんどなので、推薦入試であれ、センター試験の勉強は必要とされます。

 推薦入試では、高校での成績や取り組み、受験生の意欲や個性が評価されます。

 小論文や面接によって受験生の思考力や表現力、個性や人柄などを見る場合が多くあります。

④国公立のAO入試

 AO入試は、大学側が求める学生像に合っているかどうかや、学びへの意欲や関心、適性を重視して選考する入試方法です。

 選抜方法は大学ごとに異なりますが、いずれもその大学に対する“強い志望動機”が必要です。

3、私大の入試制度

①一般入試

 私大の一般入試は1月下旬から2月中旬に行われ、2月の上旬がピークになっています。

 私大の一般入試の特徴は、試験日が重ならない限り“何校でも併願が可能“であることです。

 全大学で統一の日程が設けられているわけではないため、何校でも受験できます。

 さらに、同じ学部学科でも2つ以上の入試方式があり、併願できる場合がほとんどです。ですので多くの受験生が同大学の別学部を併願します。

②センター利用

 私大の受験には、通称「センター利用」という受験方法もあります。

 正式名称は「センター試験利用入試」ですが、センターの受験科目を利用して複数の大学(同大学の複数学部学科も受験可能)を受けられるため、受験生にとっては非常に便利な受験方法になります。

 受験生はセンター試験を受験し、各大学のセンター試験利用入試を出願します(センター試験前に期限が設けられている場合もあります)。

 各大学が、出願者の試験結果を大学入試センターに問い合わせ、合否が決まる入試方法です。 ほとんどは個別試験は行われません。

 センター試験を受けるだけで、複数の大学・短期大学・学部学科に出願できるため、国公立大学の志願者が併願しやすくなっています。

③私大の推薦入試

 私大では、約4割が推薦入試で合格をしており、かなりメジャーな入試形式となっています。

 私大の指定校制推薦は専願です。そのほかの公募制一般推薦・特別推薦入試は、一部の私大で併願が可能な場合もあります。

 推薦入試が不合格だった場合に、同じ大学・学部の一般入試を受験することは可能です。

④私大のAO入試

 私大のAO入試の出願受付も8月1日以降で、国公立と同じ時期になっています。

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