親には長生きしてもらいたいのか?
たまに、実家の両親の様子を見に行くと、
毎日、何をするでもなく、ただただ生きている。
親父の姿を見ていると、何が楽しいんだろうと、思う。
アパートに帰って、
かたや、隣の家を覗くと、庭でバーベキューをしている。
しかし、「見習いたいものだ」とは思わない。
親父とは、何年も話をしていない。
ふと、考えた。
なんで私は、親父が嫌いなのか?
子供の頃は、家族でバーベキューをしたではないか!
でも、記憶にあるのは、「バーベキューをやろう」と企画をするのは、親父だが、準備は、しない。
バーベキュー用の鉄板と、蒔は用意するのだが、それだけだ。
また、私が子供の頃は、よく説教をされていたのだが、
小学校の高学年になるころには、毎日のように怒っているようだった。
昔の武勇伝ばかり話し、
最後は、自分の仕事の愚痴を言っている。
何回も、同じ話をして、新しい話はしない。
子供心に、「知性が感じられないな」と思った。
同じ話しを繰り返すのは。
バーベキューの時も、そうだし、
何処かに出掛けて、帰って来た時も、そうだった。
テレビをよく見ている割には、テレビの話題も、取り上げない。
ラジオで、こんな言葉を聴いた。
学ぼうとしない者は牛の様に老い、
肉は増えるが、知恵はまったく増えない。
老いに対する不安はあれど、
毎日の限りある時間をムダにしないこと。
なるほど、
親父の場合は、知恵は増えないが、肉も増えていない様だ。