「好きだったはずなのに、続けられない」──やめたくなる自分との付き合い方

思い込みとの距離を測る

やりたいことを始めたはずだった。

楽しめるはずだった。

でも、続けられなかった。

モチベーションが消えていく。

“自分に甘いだけ”と言われれば、それまでかもしれない。

だけど──続けられない理由って、そんなに単純じゃない。

⛺ 仮ノマド生活と「環境のせい」に気づいた日

ゴールデンウィーク中、「ノマドワーカーのつもり」で過ごしてみた。

朝はTwitterと資料作成。昼は散歩とメモ。夕方はブログ。これを10日間、連続で。

実行して思ったこと──「365日働ける人」を目指そうとさえ思えた。

けれど、それができたのは「期限付き」だったから。

続けるには、環境を変えないと変われない。

切羽詰まらないと動けない自分が、確かに存在していた。

🔄 考えすぎると、なぜか動けなくなる

仕事中、「こうするとこうなる」「ああなるから、こうすべき」と考えすぎて、手が止まることが多い。

上司に提案しても、否定される。

言われたことだけやった方がいいのか──と考えて、やっぱり手が止まる。

そして、愚痴を言って反省。

誰かの愚痴を聞いたときは、「もっと前向きに考えられないのかな」と思っていたのに。

この繰り返しの中で、「いろいろ考える人は、仕事ができない人なのか?」という自問が浮かぶ。

考えすぎると、行動が止まる。

でも、考えないと不安。

このジレンマをどうすればいいんだろう。

🧠 マインドマップと「なんか違う気がした」感覚

将来どんな人になりたいか──そんなテーマで、マインドマップを描いてみた。

  • 作業量を増やす
  • インプットを増やす
  • アウトプットを増やす
  • 仕組みを構築する

書きながら、なんか違う気がした。

“正しそうなこと”を並べたようで、全然、自分の言葉じゃなかった。

マインドマップって、もっと自由でよかったはず。

放射状でも、ツリーでもいい。

自分に合った形を見つけることが、本当の思考整理かもしれない。

🌤️ 散歩するために生まれてきたのかも?

晴れた日に、鳥が気持ちよさそうに飛んでいた。

僕は日陰を歩いていた。

日の当たる場所はつらい。

でも、曇りだと「晴れればいいのに」と思う。

傘を持つか迷う曇りの日も、結局、何かに左右されている。

雲の上はいつも晴れているらしい。

それなのに、鳥は雲の上には行かない。

そのことが、なんとなく答えのように感じた。

自分で「散歩するために生まれてきた」なんて言ってみたけど、それはただの思い込みだった。

🧭 40代になって気づいたこと

  • 何でも学べばできるという思い込みを手放す
  • 少し知ってるだけで、知った気にならない
  • 記憶には頼らず、メモすることで“忘れていいこと”もある
  • 読書は、知識の補充だけでなく、考え方の借用にもつながる

誰かの言葉を、自分の言葉みたいに使ってしまう。

自分の思考と、借り物の知識が、いつの間にか混ざっていく。

だからこそ、“積極的に忘れる”という選択も、ひとつの進化だと思えた。

🚶 動けなくても、自問が続いていれば止まってない

行動に移せない日。継続できない週。飽きてしまう月。

でも、頭の中で問いが続いていれば、実は止まっていない。

  • 「なんで動けないんだろう」
  • 「やりたいのに、なんで続かないんだろう」
  • 「続けたいと思っていたのは、本当に“好き”だったんだろうか?」

問いが残っている限り、自分との対話は続いている。

それが、次の行動の予告編になる。

🎯 自分との付き合い方を選び直す

やめたくなる自分も、悪いわけじゃない。動けない日が続いても、無意味じゃない。

「こんな自分、もういやだ」と思っても、実は、「何かを残したい自分」が問いかけてきているだけかもしれない。

好きだったはずなのに、続かなかった。

でも──問い続けたなら、「ほんとうに好きだったもの」が、見えてくるかもしれない。


📌 次回予告:
番外編⑨|「効率を求めるほど、非効率になる」──やらない理由の言語化と抜け出し方
合理的なはずの選択が、なぜか遠回りになる。
その不思議な感覚を問いに変える記録を綴ります。


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