遍路姿
白装束が基本です。(少し略される方は洋服の上に白衣と輪袈裟を着け、白の靴でも良いでしょう。)
袈裟は必ず着用し、杖、念珠そして納経帳も必ず持ちましょう。
洋服でお参りの方も、上から「南無大師遍照金剛」とお大師さまのご宝号が書かれた白衣を着けましょう。
1,輪袈裟(わげさ)
袈裟を簡素化したもので、参拝の正装とされています。
食事やトイレのときは外します。
2,菅笠(すげがさ)
日焼け防止効果の高いすぐれもの。ビニールをかぶせれば雨具にもなります。
参拝時や、僧侶の前でも外す必要がないとされています(靴を脱ぐ場所では脱ぎましょう)。
3,金剛杖(こんごうづえ)
お大師さまの化身(弘法大師そのもの)とされています。もちろん山道ではとても便利。
その日の終わりには先を洗って合掌しましょう。
弘法大師が橋の下で休んでいるかもしれないとの考えから、橋の上で杖を突くのは「やってはいけないこと」とされています。
4,白衣(びゃくえ)
お遍路さんの正装。写真のように羽織るタイプや、袖まであるタイプなどがあります。
5,輪袈裟留め(わげさどめ)
輪袈裟を白衣に容易に固定する金具です。
6,念珠(ねんじゅ)
数珠(じゅず)ともいいます。
袈裟同様、仏さまをお参りする際は必ず持ちましょう。
念珠袋(ねんじゅぶくろ)
持ち運びの際に念珠を入れる袋で、保護の役目もあります。
7,経本(きょうほん)
遍路をするということは、各札所のご本尊さまとお大師さまにお経を奉納することです。
経本は忘れずにお持ちになってお参りをしましょう。
8,頭陀袋(ずたぶくろ)
修行時に用いる袋ことです。サンヤ袋ともいいます。
納経帳、経本等お参りに必要な物をいれます。
9,納札(おさめふだ)
各霊場をお参りした際に、本堂、大師堂などにお参りした証として納める札で、四国霊場を何周したかで色が変わります。
色分けは1~4周白色、5~6周緑色、7~24周赤色、25~49周銀色、50~99周金色となります。
束になっていますので、あらかじめ住所、氏名、願い事を記入しておき、参拝した時に日付を記入するとよいでしょう。
10,御影(おみえ)・御姿(おすがた)白黒・彩色
白黒の御影は納経帳、納経軸にお納経を行うといただける各寺院のご本尊が描かれたお札です。
集めた後は専用の入れものに入れて保管したり、軸装や額装をして飾ることもできます。
御影(御姿)帳
お納経をいただいた際に授与される白黒の御影(御姿)やお求めになった彩色の御影(御姿)を保存しておくための専用の入れ物です。
11,巡拝(じゅんぱい)ローソク・線香(せんこう)など
巡拝の際に仏様やお大師様にお供えする線香とローソクです。
また、巡拝の際には写真にあるような入れ物に入れておくと、お参りの際に素早く取り出せます。
12,納経帳(のうきょうちょう)
納経帳は各霊場の本堂と大師堂でお経を唱えた(写経を奉納した)証としてお納経(ご朱印)をしていただくものです。
スタンプ帳ではありませんので、心してお受けください。
13,霊場会用紙(れいじょうかいようし)
霊場会が発行している専用の用紙に各霊場がお納経を予め書いているものです。
納経帳を持たない場合には、こちらの用紙でお納経をいただく事もできます。